ラグビー

ワールドカップを一気に盛り上げた対南ア戦での日本の勝利は素晴らしい内容でした。
カブリーニ病院に南ア出身の専門医がいます。当然日本には楽勝と高をくくっていたのでしょう。

最近会ったら「戦争の話はするな」ときました。とにかく一瞬何の話なのかと訳が分からずで返す
言葉もなく苦笑したのです。そうか戦争に負けたくらいの衝撃だったのかと、理解してからは
どうしても顔がほころんで仕方ありませんでした。

実に快挙でありました。そのうえそれがまぐれでなかったことは、その後の重量級且つ果敢なサモア
と、急激に力を付けてきたアメラグを背景に持つ米国すら破ったことで証明されたのです。

その昔、NZのオールブラックスが負けた時(相手国を憶えていなくて済みません)この国の市街は
お通夜のような雰囲気であると報道されていたことを思い出しました。
南アにおけるラグビーもNZでそうであるように、単にスポーツではなく「宗教」であると云われる
程の存在なのです。アパルトヘイトが長期間続いた国、かつボーア戦争からのオランダ人と英国人との
確執がどこかに残る(?)かの国柄にあってラグビーが国民をひとつに纏める魔力には大いなるものが
あることを感じさせられます。

日本の活躍で、ワールドカップがとても面白く身近なものになりました。エディ・ジョーンズ監督の
「遺産」をどう受け継いでゆくかが今後の課題ですが、リーチ主将をはじめ五郎丸や田中選手に続く
選手層を今後4年間でどれだけ厚くできるかが鍵であるのでしょう。

4年後にも必ずや快挙を成し遂げてほしいものです。  20151014